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「コミュニケーションの実際4『ハウトケア』」
■開催日 2005年10月28日(土)
■場所  市民福祉プラザ
■講師  世話人 岩崎瑞枝 中村彰子


 コミュニケーションの実際4「ハウトケア」の演題で、世話人の岩崎瑞枝、中村彰子が講演をしました。

 岩崎は久留米大学大学院医学研究科博士課程でハウトケア(アロマオイルを使用し、経穴・経脈をふまえた東洋医学的マッサージ)の効果の科学的解明の研究をされ、医学博士を習得されました。当日は研究の成果をわかりやすく話していただきました。
 4年前、大学病院の小児科医に入院している、長期入院児に付き添う母親の疲労緩和に関する介入研究をはじめました。子供と同じベッドで眠り、生活をともにしていることで、慢性的に疲労していると考えられる母親に、マッサージを行い、身体的・精神的疲労がどの程度緩和されるかを、深部体温や血圧・脈拍数・心理尺度(検査)などで客観的・定量的に評価・検討したのです。その際、同年代の健康児の母親との比較も実施しました。
 今年、その結果を論文にまとめることができました、まず、入院児に付き添う母親は、健康児の母親にくらべ「緊張-不安」「抑うつ-落ち込み」「怒り-敵意」「疲労」「混乱」とうネガティブな気分・感情状態が高く、「活気」というポジティブな気分・状態が低いこと、また、収縮期血圧が健常児の母親より低いことがわかりました。このことから長期入院児の付き添いをしている母親の疲労が明らかになりました。そして、マッサージを施術した後、高かったネガティブな気分は緩和され、活気が出てきました。前額と手のひらで較差があった深部体温の絶対値と脈拍数も減少しました。マッサージにより、血液の循環が改善し、自律神経のバランスが調整されたことによるものと考えられます。
 しかし、子供の病気別で見ると、小児がんの付き添いをしている母親の気分・状態のうち「緊張-不安」は、マッサージ後も小児がん以外の病気児の付き添いをしている母親より高いという結果も出ました。病児の快復だけを願い、自分の体を二の次に考えている母親たち、医療者を含め周りの人々も、病児中心なのでなかなか母親の疲労にまで配慮できないのが現状です。しかし、母親の身体的、精神的疲労が子どもに望ましくない影響を与えているという報告が示すように、付き添う母親の疲労を緩和させることは、病児の子どもへの支援につながります。
 今後、この結果を大事にして、私なりに支援のあり方を模索できればと考えているということを、話していただきました。(西日本新聞2005年11月8日、岩崎瑞枝記「命のことだま」より、一部修正して掲載しました)
 中村は、当会ハウトケアの責任者で、清水クリニックの患者さんにお願いしての傾聴・はハウトケアの研修報告、及川病院でのハウトケアの実践を、初めて体験したときのドキドキした緊張感、そして終わったあと患者さんからプラスストロークをもらい、次の活動につながっていることを、事例を交えて話していただきました。そして、活動の仲間との反省会、精いっぱいやりとげた充実感のなかでの乾杯が、患者さんやそのご家族、ボランティア仲間のコミュニケーションに欠かせないことを、体験を通して実感した報告をしていただきました。
 最後に、ハウトケアのマッサージの仕方を教わり、定例会に参加しているみんなで、お互いマッサージを実際に行いました。

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