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その他報告 レポート
過去に行なわれたファイナルステージを考える会以外の活動の報告です。
「わが国の在宅ホスピスケアー在宅ホスピス医の15年をふり返ってー
■開催日 2004年7月24日(土)
■場所  市民福祉プラザ
■講師  川越 厚 氏(グループ・パリアン代表/ホームケアクリニック川越院長)


 7月はファイナルステージを考える会10周年記念講演会でした。
 川越氏は1947年山口で生まれ、少年時代は広島で過ごし、東京大学医学部卒業後産婦人科に入局し、がん専門医として着々と実績を重ね講師まで進まれました。39歳の時大腸癌(回盲部癌)の診断のもとに右半結腸切除術をうけられました。42歳の時胆石の手術。これを契機として東大病院を辞め、がん専門医からホスピス医へと進路変更されました。

1991年(44歳) 「家庭で看取る癌患者」在宅ホスピス入門
→わが国初の在宅ホスピスケアテキスト

1992年(45歳) 「家で死にたい」
→在宅ホスピスの入門書でかつザンゲの書

1996年(49歳) 「在宅ホスピスケアを始める人のために」
→在宅ホスピス標準テキスト 

 川越氏は上記の本をつぎつぎと出版されました。

 ホスピス・緩和ケアの歴史からわが国における在宅ケアの歴史の解説がありました。

 平成14年度の統計では、100万人が亡くなりがんによる死亡数は約30万人。3人に1人ががんで亡くなる時代です。すべての病気を含めての在宅死は13.4%。がんの在宅死は6.2%、施設ホスピス(緩和ケア病棟)では3.4%となっています。

 多数の在宅死を支える医療機関が最近各地に現われてきて、緩和ケア病棟での一年間の平均死亡者は107名ですが、それよりも多い在宅死を支える医療機関が2ヶ所あります。年間50人以上の在宅死を支える機関は自分のところを含めて5ヶ所あります。

 在宅ホスピスケアの基本は、まず身体的痛みをとること。モルヒネが基本ですがモルヒネの経口徐放錠(1989年)、モルヒネ座薬(1991年)、モルヒネ24時間持続経口徐放剤(1999年)、フェンタニルパッチ(2002年)、塩酸オキシコドン(2003年)と多種多様の強オピオイド鎮痛薬が出現してきて、在宅での疼痛マネジメントに深く寄与している。

 最近考えが整理されてきたこと

――なぜ「家」なのか――

1.束縛のない自由でわがまま(われがまま)な生を全うできるから
2.家には最期まで、その人の役割(=生きる希望・意味)があるから
3.住み慣れた居心地のよい場所だから
4.いつもそばに家族がいるから
5.自分の仕事を最期まで全うできるから
6.命の継承が自然な形でなされるから
7.自分達の方法で死を看取ることができるから

 第二部は会場からのアンケート・質問紙を中心に清水大一郎氏が川越厚氏に問いかけをされました。在宅での看取りの際の家族の精神的・肉体的負担は、告知は、経済的負担は、セデーション(鎮静)は等々。
 講演会は大盛況のうちに終了しました。
 又、懇親会は約30名の出席で、川越厚氏を囲んで、話に花がさきました。


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