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「がんの治療最前線 工夫すれば苦しみは軽減できる
         ?化学療法・放射線療法・外科手術」

■市民公開講座(共催・福岡医師会)
 開催日 2006年7月22日
 場 所 市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)1Fホール
 講 師 江崎泰斗氏(九州がんセンター化学療法科医長)
     平田秀紀氏(九州がんセンター放射線科放射線治療部長)
     原口勝氏(那珂川病院緩和ケア部長
《前・九州がんセンター消化器外科部長》


 今月の定例会は、毎年恒例の「市民公開講座」です。今年も約120名の参加をいただき、盛況のうちに無事終了しました。お手伝いしてくださった皆さま、ありがとうございました。
 今年の公開講座は、三人のスペシャリストに講演していただきました。
 
 最初は、日本で数少ない「がん薬物療法専門医」で、緩和ケアチームのメンバーでもある、九州がんセンター化学療法科医長・江崎泰斗先生にお話していただきました。
 抗がん剤は普通の薬剤とどう違うかのか、がん薬物療法の目的と役割(抗がん剤治療によって期待される利益)、化学療法適応の原則などについてまず話され、進行・再発がんに対する化学療法の有効性を、がんの種類別に示されました。その後、抗がん剤治療にあたっての心配の種、副作用について教えてくださいました。副作用の種類はさまざまあり、その種類や出現する時期、また副作用対策の進歩について話していただきました。
 現在の外来化学療法では、有効性が高く副作用の少ない新しい薬剤も登場しているそうです。副作用に対する著しい進歩は、患者のQOLを高める手助けになるのではないでしょうか。
 つぎに、九州がんセンター放射線科放射線治療部長・平田秀紀先生にお話をしていただきました。
 放射線治療は「機能形態を温存できる局所物理療法」であるとのこと。緩和たのめの放射線治療には、除痛、止血、管の開放・除圧があげられます。それぞれの症状にあわせたそれぞれの方法を紹介していただき、治癒のためだけではない、緩和のための放射線治療の具体的な方法を教えてくださいました。最後に、平田先生流の「防戦」方法をうかがいました。そのなかでも「効果はこの世で障害はあの世で」という言葉が印象的でした。
 最後に、前・九州がんセンター消化器外科部長であり、現在那珂川病院緩和ケア部長である原口勝先生に、外科手術による緩和についてお話をしていただきました。
 それによると、最近の外科手術は変化してきており、「がんの進行に応じた手術を行うようになった」とのこと。かつては、がんの病巣を含めて広く切除していたが、このことにより合併症や後遺症が多く見られるため、最近では切除は最小限に留めるようになったそうです。その方が臓器の機能を温存することができるので、身体をなるべく侵さない方向で手術をするようになったそうです。これは嬉しいことですね。
 その後、胃を全摘した場合の後遺症について具体的にあげられ、こういったことをあらかじめ患者さんに伝えておく必要があると付け加えられました。後遺症を何も知らせられずに退院した患者さんは、その対処に非常に悩まれるので、あらかじめ情報を与えてあげるようにしているとのことでしたが、それは逆に、こちらも医師へそのような質問をする必要があることだと感じさせられました。
 その後、転移したがんの治療や、肝細胞がん、転移性肝がんなどについて、その手術の仕方などわかりやすく説明していただきました。
 実際の手術については、医療者ではない私たちにはわからないこととはいえ、実際に自分の身体に一体どんなことが行われるのか、知っていると不安も薄らぐようです。
 
 がんの治療に欠かすことのできない、化学療法、放射線治療、外科手術という3本柱から、痛みや苦しみを緩和するための知識を教えていただきました。
 3人のスペシャリストの先生方、本当にありがとうございました。
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