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その他報告 レポート
過去に行なわれたファイナルステージを考える会以外の活動の報告です。
乳癌の最新治療ー内分泌療法を中心として―

■開催日 2019年5月25日(土)
■場所  エルガーラオフィス6階『久留米大学福岡サテライトルーム』
■講師  医療法人にゅうわ会 及川病院 院長 及川達津司先生 

♪5月の拡大定例会の報告をいたします。
 今年度のテーマは、“みんなに知ってほしい!がん医療トピックス ”です。
 今回は、乳がんではベテランの外科医で、にゅうわ会及川病院理事長・院長の及川達司先生に講演していただきました。
 テーマは、乳癌の最新治療―内分泌療法を中心として―でした。

  [乳癌にならない30の方法]

1)中年以後や閉経後に肥らず、痩せること。

2)反対に、若いとき、とくに20歳頃に痩せないで、肥ること。

3)中年からの肥満を防止すること。そのために、身体的運動(家庭内運動、レクレーションとしての運動、職業的運動)を規則的に行う。

4)肥満防止のために食事のカロリー制限を行い、高脂肪食を摂らない。最も有効なことは、運動とカロリー制限を一緒に行うことである。

5)魚を多く食べ、肉食を控える。

6)繊維の多い食餌をとり、果物、野菜、穀類を多く摂る。

7)スイーツ(菓子、デザートなどの甘いもの)、甘味料、加糖食品を制限する。

8)西欧式パターンの食餌(赤身肉、加工肉、精製穀物、菓子、デザート、高脂肪など)を避ける。

9)プルーデント・パターン食餌(果物、野菜、全粒穀物、低脂肪食、魚、鶏肉など)を多く摂る。

10)地中海食(野菜、果物、ナッツ、豆類、全麦パン、魚、オリーブ油、赤ワイン、とくにオリーブ油、魚、赤ワイン)を多く撮る。

11)伝統的なアメリカ南部食(豆類、マヨネーズの少ないドレッシング、キャベツなど)を多く摂る。

12)酪農製品としてのカルシウムやビタミンDを摂る(サプリメントとしては無効)。

13)日光の紫外線をあびることでビタミンDを適度に摂る。

14)緑色の葉野菜に多く含まれる葉酸を摂る(サプリメントとしては無効)。

15)禁酒、少なくとも節酒。

16)禁煙。

17)フィトエストロゲンは種類が多く、全てが乳癌の予防に有用である証拠はないが、イソフラボン、リグナン、レスベラトロールなどいくつかは乳癌リスクを低下した。

18)アジアでは大豆製品は乳癌リスクを低下した(サプリメントとしては無効)。

19)紅茶、緑茶、コーヒーは乳癌リスクを低下する可能性がある。

20)内分泌攪乱物質(有機塩素系殺虫剤など)やカドミウムをできるだけ避ける。

21)経口避妊薬は乳癌リスクをわずかに上昇する可能性がある。

22)閉経後のホルモン補充療法の使用はできるだけ避け、短期間(5年未満)、低用量で使用する。

23)脂質異常症やメタボリック・シンドロームを改善する。

24)糖尿病を予防または治療する。

25)睡眠を十分にとる。夜間の活動を避ける。

26)放射線の被曝をさける。

27)乳腺良性疾患の生検の結果(とくにリスクの高い異型過形成)に注意する。

28)できれば、若い時に妊娠・出産する(未産・高年初産を避ける)。授乳する。

29)家族性乳癌の可能性があるときには、遺伝子検査とカウンセリングを受けることを考慮する。 BRCA1/BRCA2変異キャリアでも色々の予防手段がある。

30)高リスクの女性は化学予防(SERM、アロマターゼ阻害剤)を考慮する(わが国では健康保険の適用は認められていない)。

 これらのライフスタイルの改善の方法はそれぞれでは小さな効果しかないが、これらを併用することにより大きな効果が得られる。


『乳癌は予防できるか 2014.6.22東京図書出版より抜粋』
野村 雍夫、及川 達司共著


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