♪4月の定例会の報告をいたします。
今年度は「がんになってから見つけた生きがい」をテーマに、がんになってからのつらさや苦しさだけではなく、楽しみや明日への活力を見出したがん患者さんやそのご家族のお話を伺います。
初回の4月は、昨年12月NHK/Eテレ「ハートネットTV(全国放送)」で取り上げられた当会のデイホスピス「がん患者の心を支えるために―福岡デイホスピスの試み」にご出演していただいた篠隈利子さんと主治医の清水大一郎さんにお話していただきました。

以下篠隈利子さんの「がんになってから見つけた生きがい」のお話の要旨です。
1.屋久島の思い出
ファイナルステージを考える会の一環として、デイホスピスが出来、今年で6年目を迎えます。
デイホスピスでは、ボランティアの方で食事を作って下さる方、お手伝いの方、それに午後1時〜3時まで色々な教科を教えて下さる先生、12教科以上あると思います。とても楽しい授業時間です。

屋久島行ですが、清水先生が、私たちの体調を考えたうえで、海抜700m〜800mの空気を吸わせたいということで、2012年10月に初めて、白谷雲水峡に行きました。主人は3日前に痛風に「杖」なしでは歩けないところ、清水先生から薬を出して頂き、また、私は変形膝関節症のため先生が、ぶっつけ本番、練習なしでガイドさんに左手を持ってもらい、右手は、「杖」、目的地に着くことができました。
二代大杉の大株で人が何人でも入れそうな根っ子でした。周りは石、樹木に苔が付いて、自然いっぱい、とても空気の美味しいところでした。パワーを頂きました。私はどこから見ても老人としか見えないのに、若い時山に登っていましたので、心は20代の私に戻っていました。

2.私の病状のこと
卵巣がんになって14年間、命をいただいています。8年間長期入院、治療等ありましたが、がんと腸閉塞となり、腫瘍マーカー1370、腹水の中にこぼれた卵巣腫瘍が転移、横隔膜の下で大きくなり、大腸を圧迫して細いところを作ってしまい、年に一回は腸閉塞を起こしています。
がんの方は、婦人科の場合CA125マーカー35の基準ですが、今は10〜20の間を上下しているので少し気が楽ですが、2ヶ月1回治療しています。
腸閉塞は365日一日3食食べることを考え、点滴よりも口から入るのが一番なので、ついつい食べて、このように太って、どこが悪いのかといわれるほど、恥ずかしい姿になってしまいました。

今まで家と病院の往復だけで、日赤病院を退院前、往診の先生ということで、清水先生に出会ってから、屋久島に行きましょうと言っていただき私達主人共、「はい」と返事の早かったこと、10月に屋久島に私がまだ食事のことを考えていましたので、清水先生が気を使っていただき、宿には、「おかゆ」をお願いして頂きました。
それから帰ってきて、その週からデイホスピスが始まったと思います。主人は、クリニックに私を送ってから、帰りに迎えに行くつもりが、デイホスピスで昼食いただいて美味しかったのと、午後の授業が楽しかったので、この6年間参加させていただいています。たとえば、絵手紙の3人の先生、歌2人、お花2人、お茶2人、手芸、編み物、折り紙、ポーセリング(焼きもの)等、この時間は病気のことを忘れ、笑いのある明るい楽しい時間です。そして絵手紙は、来年度のカレンダーを作っていただき、恥ずかしい反面、嬉しく思っています。絵手紙の年賀状を書くようになり、主人は孫たちとのコンタクトがとれ、楽しんでいます。編み物の昨年は、たくさんの小物ですが、編んでプレゼントができました。料理も昼食のメニューのコピーを貰って家で作っています。

3.がんになってから見つけたいきがい
デイホスピスのお陰で、友達から、私たちもそこに行きたいとよく言われます。みなさんからうらやましがられています。
毎週、作品の宝物が増え、今までにない、身も心の中まで楽しみの宝物が毎回増えています。これから先、「くよくよ」してもどうにもならないので、今までいただいたように、この6年間の出会いと、御縁を大切に感謝しながら、明るく明日に向かって笑顔と笑いのある生活をしようと思っています。