♪4月の定例会の報告をいたします。
当会世話人、清水クリニック院長の清水大一郎さんと、当会代表世話人の岩崎瑞枝さんに今期の定例会のアウトラインを話していただきました。 清水さんは、まず今回の“がん患者学”について説明されました。“がん患者学”とは、患者の視点から、初代ファイナルステージを考える会の代表世話人であった小山ムツコさんの行き方・考え方を学ぶことから始まると言います。
その小山さんは生前以下のように話していました 。『自立・自律した大人の患者になり、医療を患者の側に取り戻すこと。そのためにも必要な情報を患者が得られるような環境にすることが大事。そして、自分らしく生き、自分らしい納得した死を迎える事が出来るように努める』と。
これこそが小山さん流の“がん患者学”だと思います。これを一緒に勉強していきましょうと熱く語られました。その後、スライド(参照スライド@〜E)を使って、小山さんが存命中(約11〜12年前)比較して変わった事と変わっていないことを説明していただきました。
化学療法は進歩しました(スライドBC)。緩和ケア病棟に関して、福岡県は日本で一番多い県となっています。今期の定例会でその一つである及川病院に見学に行きお話を伺う予定です。
後半は、岩崎さんにスライド(参照スライドF〜K)に沿ってお話をしていただきました。葬儀に関しては、最近視察されたストックホルムの近況も報告していただきました。リラクゼーションに関してはハウトケアの効能について、ご自身大学で研究されたエビデンスのとれた身体的・精神心理的効果について説明していただきました。そして、このハウトケアが、実は当会が最も大切だと考えている「傾聴」する為の必要不可欠な手段になってきていることも説明されました。「旅に出よう」は、小山さんがモルヒネ持参でハワイに行った旅や、当会が2003年より毎年恒例にしている「患者さんと行く屋久島旅行」についてお話されました。また、小山さんが生命保険のリビングニーズ特約を上手に利用していたとのエピソードも語っていただきました。患者・家族の支援では、当会が毎週水曜日に実施しているデイホスピスについてその様子をお話しいただきました。最後に、小山さんから学ぶ“がん患者学”の秘訣として以下の3つをまとめられました。
小山ムツコから学ぶ患者学 「自分づくりをしておく」
A.一人遊びできるものを見つけておく
B.自分の性格の長所・短所を医療者に伝える練習をしておく
C.病気と闘うか、寄り添ってだましていくか決めておく
特に「C.病気と闘うか、寄り添ってだましていくか決めておく 」は、医療の選択が楽になるそうです。『日本人には「撃ちてしやまむ」精神の人が多いから、緩和ケアホスピスになじまない人が多いけれど、ただ、死を受容するところではなく、心地よく最後の時まで 生きる工夫をするところ、と認識を変えることで充実感を持つことができ、それに心地よさが免疫力アップにつながり、予後が長くなる例も多いようです。』と小山さんが書き残しています。
皆さん、今年度は多彩で生きる力になるようなテーマが詰まっています。是非、それぞれの患者学を体得してください。