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平成22年度定例会報告
過去に行なわれたファイナルステージを考える会以外の活動の報告です。

グリーフケア”悲しみを 「すこし和らげる」「ちょっと減らす」「瞬間忘れる」” 工夫

第九回”悲しみを 「すこし和らげる」「ちょっと減らす」「瞬間忘れる」” 工夫をお聞きする
  「医療者のグリーフ、ボランティアのグリーフ」
■開催日 2010年12月25日(土)
■場所  『久留米大学福岡サテライト』ルーム
■講師  清水クリニック院長        清水 大一郎さん
       及川病院緩和ケア病棟主任  辻 惠子さん 
       ファイナルステージを考えいる会世話人  中村 彰子さん
                                  山本 和子さん

 
♪12月の定例会の報告をいたします。
 
 今月は「医療者のグリーフ、ボランティアのグリーフ」というテーマで、看護師の立場から及川病院緩和ケア病棟主任(緩和ケア認定ナース講習終了)辻惠子さんに、医師の立場から在宅緩和ケアに取り組んでいる清水クリニック院長・清水大一郎さんに、ボランティアの立場からファイナルステージを考える会世話人ハウトケア担当・中村彰子さん、デイホスピス担当の山本和子さんにそれぞれお話をしていただきました。

 清水大一郎さんには、どんな時辛いか、又その対応についてお話していただきました。
 1. どんな時が辛いか
  1) 急変死
  2) 症状マネジメント困難な症例の死
  3) 在宅から転院後(一般病院・緩和ケア病棟)
    24時間以内の死
  4) 自宅に戻り24時間以内の死
  5) 二人称の死
    (たとえば、ファイナルステージを考える会の仲間の場合)
 2. グリーフへの対応
  1) 仲間と
   @ デスカンファレンス(医療者間)
     辛さ、悲しみの共有、分散化
   A 愚痴を聞いていただく
     レイエキスパート(素人専門家)であるファイナルの仲間に
   B 飲むに仲間と行き、“悲しみ三部曲を”歌う
     「悲しくてやりきれない」「さよならをするために」「時代」
        歌も歌えない程、落ち込む時もあり、
        調子が良ければ、“希望の三部曲”も歌う
        「地上の星」「銀の龍の背に乗って」「誕生」
  2) 個人で
   @ 看取りの後のエンゼルケアに付き合う
     気持ちの整理、病気の流れを追う。1〜2時間付き合う。但し、深夜の2〜5時はしない。最近、湯潅の症例2例続く。
   A 通夜にはできるだけ出席する。
     ファイナルの仲間は必ず。知らなかったことが判ったりして、より患者さんに近づく。
   B 初盆参りに行く。
     最近は看取った方の50%しか行けない。患者さんの新しい発見。自宅療養中の話、感謝の言葉をいただく。
     これで良かったんだの再確認作業となっている。
   C 酒と睡眠薬を飲んで寝る。
     月に4〜5人の看取りは、きつい。落ち込みます。

 中村彰子さんは、緩和ケア病棟、在宅でのボランティアの体験談発表後、次のようにお話しされました。
 「こんなに辛い事だらけなのに、やめてしまえばいいのに・・と思いもせず、緩和ケア病棟でのボランティアや在宅ボランティアにどうして出かけていくのかしら。」と考えました。ハウトケア担当だから仕方なく・・が50%で、ボランティア後のお茶の時間が楽しいので・・が50%で、100%です。そんなことはありません。
 早稲田の斉藤投手が会見で「僕が持っているものは、仲間です」と言った言葉に感動しましたが、私にも周りに仲間がいます。
ボランティア後にお茶をしながら話を聴いてくれる仲間がいます。
 「中村がビールを飲みたいだけやん・・」と周りの人は、笑っているかもしれませんが、その日の内に聴いてもらったり、聴いたりすることで、身も心も日常に戻し、気持ちを軽くしているように思います。
ハウトケアの担当になった当初、「下手とか上手ではないとよ。私もその人のことを思って一生懸命マッサージしよるだけよ」「指先を見つめて指先に気持ちを込めて・・」「相手は、頭を下げてマッサージをしているその人の頭をみている」と言葉をかけてくれたのも仲間でした。
 何十年も前に聞いた「ボランティアをするあなたがゆめゆめ、役に立つとは思いなさんな。役には立たないけれど、邪魔にはならない」ということば。解釈は都合よく自分流で間違っているかもしれませんが、実際に聞いたことばや歌の歌詞や本の中の文章など、「ことば」も、悲しいやら、辛いやら、空しいやらで、くじけそうになる気持ちを励ましてくれたり、立ちなおさせてくれます。
 在宅ボランティアで亡くなったと連絡を受けた時は、できる限りお参りさせていただくようにしています。斎場では、遺族の方のご様子を拝見して泣き、患者さんとの場面を思い出しては泣いています。いっぱい泣きます。儀式に参列することは気持ちが整理できるようにも思います。以前は怖くてできなかったのですが、お顔を拝見させていただける時は、拝見させていただき、お会いできた感謝を込めてお別れをさせていただいています。

 山本和子さんは、辛かったことを話された後、次のようにお話しされました。
 お別れした後は、辛い時、落ち込んだ時、私はそっとご自宅の近所へ行くことをしました。
 よく散歩をした方の時は散歩コースを歩いて公園でいつも行った時のようにベンチで思い出していました。辛いけどそこへ行ってしばらくじっとしていました。
 今、私の手元には思い出の絵手紙やお香があります。それを眺めて思い出しています。お香も焚いています。
 デイホスピスの活動のときも何かにつけて思い出話ができます
 泣くことがだんだん少なくなって、その時の笑顔を思い出して勇気をもらっています。
 そんなこんなでつらい気持ちのコントロールは難しいことですがファイナルステージを考える会の仲間に支えられながら何とか過ごして、今日に至っています。
 一緒に活動しているボランティア仲間ですので、辛い気持などを話せることで少しずつ癒されていると思います。
 幸いなことに私はお酒がいただけます。
 みなさんもご存じのこと仲間は皆さん呑みます,酒豪です
 ファイナルステージを考える会で、会議や行事の打ち合わせの時など、思い出を話しながら酒を酌み交わしていることや、共通の話題でとことん話せることが私を救ってくれていると思います
 でも、決してお酒で何とかするというのではなく、本当に仲間から支えられている事の大事さを実感しています。 そして今日もここでお話しができたことでまた癒されたことでしょう




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