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2009年度定例会報告
過去に行なわれたファイナルステージを考える会以外の活動の報告です。
第十回「もっと知りたいホスピス(緩和ケア病棟)」
医療法喜悦会 那珂川病院

■開催日 2010年1月231日(土)
■場所  『久留米大学福岡サテライト』ルーム
■講師  那珂川病院緩和けあ医長 原口 勝先生

 ♪1月の定例会の報告をいたします。
 平成22年度最初の講師は、福岡市南区の医療法人喜悦会那珂川病院緩和ケア緩和ケア医長の原口勝先生でした。何よりうれしかったのは、今回ゲストをお連れいただいたことです。今年度の定例会は「もっと知りたいホスピス(緩和ケア病棟)」をテーマに福岡県内緩和ケア病棟の紹介、そして特に『食』にこだわって進めてきました。原口先生は『食』のプロ、管理栄養士の林田由美子さんと一緒に参加してくださいました。病棟施設の概要は下記資料を参照してください。
 お話は前半が那珂川病院における緩和ケア病棟の実際、症状コントロール、コメディカルスタッフとの連携と続きました。「ホスピスって『入ったら死ぬところ、生きて出られない』と思っていました」など、患者さん・家族の不安に、「症状がひどくなって、自宅で過ごすことが難しくなったり、不安になったら、いつでも入院できます」「緩和ケア病棟が空いていない時は、一時的に一般病棟に入っていただくこともあります」「体調が回復して、自宅で過ごせるようになったら、また退院して在宅ケアを受けることができます」「ご家族が看病に疲れた時は、例えば2週間など、ご家族の休養に必要な期間を入院していただくこともできます」等、緩和ケア病棟は『いつでも入院できる』ことを伝える事が大切とおっしゃいました。
 そしてまとめとして原口先生の緩和ケアに対する姿勢を伺いました。『患者さんやご家族の気持ちを尊重するし、医療者の意見を押し付けず,気持ちが変わるのを待つ。チームのリーダーとしての医師の役割を果たす。症状緩和に努める。バッドニュースを上手に伝える。スタッフとの良好なコミュニケーションを図る。』すべてから患者さん一人一人に「よりよく生きてもらう」という先生の姿勢を感じ取ることができました。

  後半は、管理栄養士の林田由美子さんに緩和ケア病棟で出す食事の工夫や苦労、エピソードを話していただきました。那珂川病院では病院食を外注せず施設内で作っています。総勢16名が調理に携わっており、林田さんを含め3名が管理栄養士だそうです。全病棟を対象にしているので、当初は緩和ケア病棟でも栄養を上げることを目標にしたり、「こうした方が元気になります」との指導をしていたそうです。四年たった今では、ゼリーやアイスクリームを出す、多品目で選択してもらう、好きなものを少しずつ食してもらう等を行っているそうです。食事指導ではなく相談だと心がけていますと笑顔でおっしゃる林田さん達の献立は、時間を気にせず食事ができるように温かいおそばのつゆとそばを分けて出す、患者さんの誕生日にいつものプリンを飾り付けて出すなどの工夫が盛りだくさんです。
 終盤、「皆さんに教えていただきのですが」と林田さんは、私たち参加者に緩和ケア病棟でどんなものを食べたいかをお尋ねになりました。皆それぞれ自分に置き換えたり、看取りの経験から発言したりと『食べること』への関心の高さと大切さを実感するひとときになりました。


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